歌舞伎舞台萱屋根葺き替え-④

いよいよ萱葺き屋根の仕上げです。イメージ 1
 
 萱を葺く人は、皆さん仕事を持っていますので、10時、3時の休憩もそこそこに萱を葺きます。最終的には、棟梁の仕上げが待っていますが、ほぼ葺き終わりました。
 舞台天井裏の竹で作った葡萄棚や縄のかけ方、仕上げの刈り込みなど、色々と作業はありますが・・・
 
 
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 足場をはずして完成です。桟敷の萱は余ったものです。
 肥土山地区の人は、今も葺き替え用の萱を植えています。
 自分たちが演じる農村歌舞伎のための舞台を自分たちで補修する。
  杉村春子さんではありませんが、「1年の内の、たった一日、それも数時間だけの芝居のために舞台を、衣裳を守り育てている。今の日本にこのようなところがあるなんて・・・」 
 昭和30年代まで、小豆島にはこのような歌舞伎舞台は30数ケ所ありましたが、高度成長経済とともに一つ、また一つと消え去り、今はこの肥土山の舞台と中山の舞台の二つだけになってしまいました。
 歌舞伎は観るものではなく、演じるもの、楽しむものとして、親から子へ、子から孫へと連綿と受け継がれてきた小豆島農村歌舞伎を、衣裳や舞台とともに伝えていかなければ、とテストパイロットは思っていますが・・・