川西航空機飛行検査部テストパイロット

川西航空機飛行検査部テストパイロット
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 左から太田与助(高速水上偵察機「紫雲」主務)・乙訓輪助(局地戦闘機紫電改」主務)・森川勲(四発大型飛行艇二式大艇」主務)・岡本大作(双発夜間爆撃機「極光」主務)                     
                 昭和19年4月・川西航空機甲南工場沖、九四式水上偵察機フロ-ト上にて
 
 
「昭和十九年に入ると、海軍は川西に対して二式大艇と水上戦闘機「強風」の製作機数の大幅削減、局地戦闘機紫電」の増産、双発夜間戦闘機「極光」の製作を命じた。
 川西のテストパイロットの仕事は、大幅に増えた。
 森川は、海面の穏やかな早朝に強風の飛行試験をすませると、自動車で伊丹飛行場に駆けつけて紫電の飛行試験、休む暇なく鳴尾飛行場まで帰り極光の飛行試験、最後に甲南工場沖において二式大艇の飛行試験を行った。
 一日の内に単座の水上戦闘機、局地戦闘機、双発夜間戦闘、二式大艇という具合に、単発の水上機と陸上機、双発機、四発大型飛行艇と飛行試験をするのである。川西のテストパイロットの要である森川は、目の回るような忙しさであった。さらに、その合間を縫って鳴尾工場で製作された九十七機の極光を徳島や宮崎の各航空隊に空輸した。」 
 
『テストパイロット 一等飛行機操縦士森川勲の生涯』 南堀英二 光人社NF文庫より
 
    
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