尾崎放哉、「放哉は滅せず 松青々」

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 小豆島で「やまじ」と呼ばれる北西の風が吹き荒れた寒い一日であった。
 今から80数年前の大正15年4月7日払暁、テストパイロットの近所にある島四国八十八カ所第五十八番札所西光寺奥の院南郷庵の庵主であった自由律俳人の尾崎放哉が、庵の裏手に住み放哉の世話をしていた南堀トメという漁師の老婆にみとられながら彼岸に旅立った。
 
                 咳をしても一人
 
                 いれものがない両手でうける