夏の風物詩・「虫送り」

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 7月2日は半夏生の日、小豆島の土庄町肥土山地区では五穀豊穣を願う伝統行事「虫送り」が行われました。肥土山地区の「虫送り」は、農村歌舞伎と同じく小豆島で300年以上続く夏の伝統行事で、稲の害虫を火で集めて駆除し、豊作を願うものです。
 小豆島霊場47番札所である「多聞寺」から運ばれた火が、「火手」と呼ばれる長さ2メートルほどの住民手作りのたいまつにうつされ、集った約300人の親子らが、火をかざしておよそ1、5キロを練り歩きました。
 以前は小豆島の各地区で行われていた虫送りも現在は肥土山地区にしか残っておらず、土庄町の無形民俗文化財に指定されています。イメージ 2
 肥土山地区の人たちは、駆除した害虫のために、江戸時代から「虫塚」を造って供養しています。
 5年ほど前に、インドからのお客さんがあり、この虫塚のいわれを説明しましたが、なぜ害虫を祀るのかと聞かれて困ってしまいました。
 憎っくき害虫を祀る・・・昔の人たちは、心優しかったのでしょう。
 
 
 
 
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