全国の三角点・水準点標石は、小豆島産の花崗岩

イメージ 1
寒霞渓四方指の三角点標石
 
イメージ 2
 
  寒霞渓で思い出すのは、小学校6年生の遠足ではじめてロープウエイに乗ったことと、この三角点標石のことである。
   担任の男の若い先生(すんません。名前を忘れた)が、四方指の展望台で、寒霞渓の景観はそこのけで、この三角点標石を指さし、「全国の三角点標石は小豆島の石で作られている」と誇らしげに言ったことである。
 テストパイロットは勉強ができなかったため、クラスメイトから、「アホの○○、アホ○○」といじめられていたが、先生が授業の合間の四方山話、脱線、道草だけは不思議と覚えている。
 富士山や剣岳など全国の高山の頂上や見晴らしのいい場所に設置されている三角点標石、国道や主要道路に約2キロごとに設置されている水準点標石のほとんどが、明治16年以来小豆島産の花崗岩で作られています。
 明治16年、陸軍参謀本部陸地測量部は、来るべき日清戦争に備えて、五万分の一の日本地図作成にとりかかりました。三角測量の基準点標石の製造地として、白羽の矢が立ったのは、豊太閤秀吉の大坂城の石垣で有名な小豆島の花崗岩でした。
 三角点標石には、一等から四等まであり、一等三角点は約40キロ、二等は約8キロ、三等は約4キロ、四等は約2キロの三角点網が作られ、三角点測量によって、緯度、経度、標高が正確に測定されるのです。
 また、明治24年に永田町憲政記念館内に設置された日本水準原点標石にも小豆島産の花崗岩が使われています。
 以来百有余年、小豆島では三角点標石と水準点標石は、今も連綿と作られています。
 三角点標石や水準点標石を見かけたら、寒霞渓、小豆島のことを思い浮かべてください。