初心不可忘 観世栄夫

初心忘れるべからず
 
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 1985年10月20日、木下順二先生渾身の作、『子午線の祀り』第三次公演が高松市民劇場で催されることになり、内田義彦先生がぜひ観に行くようにと家内と二人分の招待券を送ってきてくれた。
子午線の祀り』は、平家物語と木下戯曲の複合劇で、
 
作・・・・・・・・・・・・・・・・・木下順二
演出・・・・・・・・・・・・・・・宇野重吉観世栄夫
音楽・・・・・・・・・・・・・・・武満徹
読み手・・・・・・・・・・・・・宇野重吉
大臣殿宗盛・・・・・・・・・観世栄夫
中納言知盛・・・・・・・嵐圭史
影身の内侍・・・・・・・・・山本安英
阿波民部大夫重能・・・滝沢修
九郎判官義経・・・・・・・野村万作
 
 前日の19日、テストパイロットは源平の古戦場である屋島へ役者、スタッフの皆さんと行った。
 テストパイロットのつたない案内に我慢強く耳を傾けていてくれた観世栄夫さんから、観世の家の家訓ですとこの色紙を頂いた。
 観世さんには、これから20年後、小豆島の農村歌舞伎で薪能をしてもらった。
「下手だったころの自分を忘れるな」という意味であるとテストパイロットは理解しているが、いつも初心を忘れているテストパイロットである。
 居間にかけているこの色紙を観る度に、反省をしているのだが・・・