三百年の伝統を誇る小豆島肥土山農村歌舞伎 今年も島内外800名からの見物が訪れました(笑み)
三百年の伝統を誇る小豆島肥土山農村歌舞伎
今年も島内外800名からの見物が訪れました(笑み)
茅葺きの「肥土山の歌舞伎舞台(国指定重要有形民俗文化財)」は、木々でこんもりと囲まれています。
昼3時の開幕に向けて、朝早くから準備をしています。
テストパイロットは、朝から超忙しい。歌舞伎が開幕するまでに約300枚あまりの「お花(寄付)」を墨書しなければなりません。
歌舞伎保存会の皆さんで、お花の金額、氏名などのまちがいかがないかチェックされます。
テストパイロットが墨書した「お花(寄付)」が舞台横に設けられた仮設のコンパネの板に張られます。
早めの昼食、桟敷にゴザをひいて子どもも大人もみんなでいっしょに食べます。
昔ながらの木のものぶたに、タケノコの天麩羅や子どもの好きなから揚げをおかずでおにぎりを頬張ります。大人には、もちろん泡の出る冷たい飲み物が出てきます(笑い)
フランス人が舞台を珍しそうに見ていました。
テストパイロットは、「ハロー、肥土山の舞台に来たんなら、飯食わんかい、うまいど、ところであんたのカントリー、どこや・・・おお、ボンジュール、フランスさんかい」と、おにぎりとおかずを皿に入れて国際親善に努めました。
午後三時、歌舞伎が開幕です。まず、五穀豊穣を祈念して三番叟が披露されました。
テストパイロットの食事は、昔ながらの割子弁当、この箱の中に割子弁当が20個、下段の朱塗りの重箱の中には酒の肴が入っています。
昔ながらの割子弁当です。つき飯と呼ばれる酢飯のおにぎりに巻き寿司、おかずが塗りの器にコンパクトに詰められています。
第二幕、子ども歌舞伎の開演です。
日が暮れてからがいよいよ農村歌舞伎の佳境に入っていきます・・・
若い頃のテストパイロットは、人からうまいと言われたい、これは書の芸術ですね、と褒めてもらいたいという気持ちから、高名な書道家に師事していました。でも、そこはずっこけテストパイロット、いつしか筆を持たなくなって三十有余年、今は年に一度肥土山農村歌舞伎のお花や演目、看板を書くぐらいです。
お花の数は300数十枚、金額と名前を間違うことは許されません。そしてスピードが要求されます。書の芸術だと褒めてくれることはありませんが、肥土山農村歌舞伎保存会の人たちから、地区外の人間ながら仲間だと認めてくれました。