歌舞伎舞台萱葺屋根葺き替え-③

イメージ 1  萱の刈りとり作業の模様です。
  農村歌舞伎舞台を守っている肥土山地区の人たちは、20年に一度の萱屋根の葺き替えのために、寒霞渓へと向かう途中にある蛙子池の周辺やその他2カ所に萱を植えています。
 
 
 
 
 
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  作業は、萱を刈る人と、刈った萱をまとめる人など、二人一組か、三人一組で行われます。テストパイロットもボランティアで参加しましたが、グイなど棘が混在しているので、軍手をしていても血が滲みました。
 
 
 
 
 
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刈り取った萱は、草や小枝を除けてこのように束にします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 刈り取った萱は、このように畑や空き地、歌舞伎舞台の桟敷など最低でも1年かけて乾燥させます。雨が降り続かないか、台風が来ないか、カビが来ないかなど、注意を払いながら乾燥させます。
 
 
 
 
 
イメージ 5 乾燥した萱は、一間(約180センチ)に切りそろえられ束にされます。                  
 
 
 
300年間、親から子へ、子から孫へと継承されて来た小豆島農村歌舞伎は、歌舞伎だけでなく、萱屋根の葺き替えのために、萱を植え、それを刈りとり、自分たちで葺くという、今の日本人が、忘れ去ろうとしている、或いは、忘れ去ってしまっている何ものかを思うのは、テストパイロットだけでしょうか・・・・・