上海内山書店-① 魯迅の絶筆

魯迅の絶筆  
                上海内山書店に於いて
 
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                  老板几下
               意外ナコトデ夜中カラ又喘息ガハジメマシタ。ダカラ、
             十時頃ノ約束ガモウ出来ナイカラ甚ダ済ミマセン。
               御頼ミ申シマス、電話デ須藤先生ニ頼ンデ
                     下サイ。早速ミテ下サル様ニト 
                                     艸々頓首 
                                         L拝 
                                          十月十八日
 
 これは、中国の文豪魯迅の絶筆となった、内山完造上海内山書店店主への寸信である。
 昭和十一年十月十八日早朝、同棲していた許広平にこの寸信を託し、待ちこがれていた須藤先生とは、魯迅の主治医ともいえる日本人医師須藤五百三であった。
                                     拙著『奇跡の医師』より
 
 
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魯迅と内山完造
 
昭和8年3月、虹口千愛里3号の内山完造の自宅前で、魯迅(左)と内山完造(右)
 
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  昭和11年10月19日午前8時10分、魯迅逝去の朝、内山書店前で内山と店員
 
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  内山書店と魯迅の故居、頓宮寛の福民病院、海軍陸戦隊本部などの位置関係がわかる。ちなみに、天鵝賓館はテストパイロットが宿泊していたスワンホテルである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 このマップは、「konokの租界探索-虹口編(前編)エクスプロア上海」より引用させていただきました。