上海内山書店-② 魯迅の書
魯迅の書
上海内山書店に於いて
内山書店跡であることを示すプレ-ト。旧内山書店の店舗は現在中国工商銀行となっており、二階が記念館となっている。
中国文学者の増田渉に贈った書
増田 渉(ますだ わたる、1903年10月12日 - 1977年3月10日)は、東京帝国大学卒。芥川龍之介、佐藤春夫の影響で支那文学に1931年に上海で、晩年の魯迅に会い師事して『中国小説史略』などの講義を受け、のち佐藤と『魯迅選集』を刊行し、日本に魯迅を紹介を紹介した。
光、如、丹、心、華、年などの字などすばらしく、魯迅が書に造詣が深いということがまざまざとうかがえる。
偏屈なテストパイロットらしく、内山書店の紹介が、いつの間にか展示されていた絶筆をはじめとした魯迅の書の紹介になってしまった。内山書店の内部の模様はこれまでいろいろ紹介されているので、ぜひ魯迅の書を鑑賞していただきたい。