赤電話の貯金箱

赤電話の貯金箱
 
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 昭和60年(1985年)、電電公社が民営化となった。しばらくすると、顔見知りのNTTとなった職員がわたしの職場にやってきて、赤電話を貯金箱にして売り出すので、一台買わないかと言う。聞いてみると、赤電話の貯金箱を売りに行くようにと上司に言われた。ノルマがあるので買って欲しい、ということであった。
 まあ、高い給料をもらっているええおっさんが貯金箱売りか・・・まだ、紅顔の美少年で世の中の悲哀を知らないテストパイロットは思った。
 きれいに塗装しなおして、一台10000円とのこと。テストパイロットは予約した。その後、音信がなく、一年ほどたって、突然職場に赤電話の貯金箱が届けられた。
 アパ-ト時代、玄関の下駄箱の上に置いていた。訪ねてくる人が、「君ところの電話、赤電話か・・・」と一様に驚いていた。
 子どもが、ジーコジーコとダイヤルを回して遊んでいたのが懐かしい。
 
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