岬の灯台~天然記念物の社叢~島で唯一残る最後の和船

 岬の灯台から四国の海岸と山並みを見ながら海岸の道を走ると5分ほどで国指定天然記念物皇子神社の社叢が見えてきます。
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国指定天然記念物『皇子神社の社叢』です。
 
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 岬の灯台から、遠くに鬼ヶ島の異称のある備讃瀬戸の海に浮かぶ女木島、男木島、塩飽諸島を見ながら海岸沿いの道を走ると皇子神社の社叢が見えてきます。
 
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神浦漁港と皇子神社社叢
 
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 昨年倒れた鎌倉の鶴ヶ丘八幡宮の大イチョウが県指定ですから、昭和3年に国指定されたこの社叢は貴重なものであるが、小豆島の人も、この社叢が国の天然記念物になっているのを知っている人は少ない・・・
 
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ひなびた皇子神社が社叢の中腹にある。
 
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  社叢の西海岸は、地質的にも貴重な花崗岩玄武岩が貫いた断崖があります。小豆島の海岸が白砂青松なのに、この浜辺だけは玄武岩のために黒い。
 
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 社叢から300メートルほどの船揚げ場に、小豆島で唯一最後の六丁櫓の大型和船が保管されている。
 
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 瀬戸内国際芸術際ブログ・こえびひろばの写真より抜粋
 
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                                     瀬戸内国際芸術際ブログ・こえびひろばの写真より抜粋
 
 毎年10月16日の亀山八幡宮の秋祭りに、約200貫の奉納の太鼓台をこの六丁櫓の和船(全長六間、幅一間)に乗せ、午前6時半、赤と緑の長襦袢(じゅばん)をまとった二人の踊り手が舳先で踊りを舞い、25人のこぎ手が「ヨシンエー」などと声を掛けながら六丁の櫓を威勢よく漕ぎ出し、沖合にある弁天島付近で漁船に曳航されて海の面一里離れた亀山八幡宮に向かうというもので、陸路での輸送が不便な三都半島の蒲野、神浦、吉野の三地区が明治初期から行っていたが現在は神浦地区のみ。1987年に町無形民俗文化財に指定されている。
 
  岬の灯台、国指定天然記念物の社叢、六丁櫓の和船を見て、テストパイロットは晴れ晴れとした気持ちで家に帰ったのであります。
 
 
 考えてみれば、テストパイロットの家から歩いて15分のところに国指定特別天然記念物「宝生院のシンパク」、車で15分のところに国指定重要有形民俗文化財の「肥土山の農村歌舞伎舞台」、20分のところにこの「皇子神社の社叢」、そのほか車で5分のところに県指定天然記念物の「浄源坊のウマメガシ」と、国指定、県指定の文化財が目白押しである。
 今年は、島四国八十八ヶ所巡りならぬ、「小豆島文化財八十八ヶ所巡り」を作ってみようかと思い始めている・・・
 写真と地図、解説文をつければ、結構おもしろいものになるのではないか・・・