「少年よ大志を抱け・Boys be ambitious」とは・・・

「少年よ大志を抱け・Boys be ambitious」とは・・・
 
 高校時代、物理の先生が北海道大学出身だったことから、「北大はいいぞお・・・」と北大のすばらしさと、「少年よ大志を抱け・Boys be ambitious」、このあまりにも有名なクラーク博士の言葉を何回か聞いたような記憶がある。
 剣道部で停学2回という劣等生で落ちこぼれのテストパイロットにとって、国立大学の北海道大学など夢のまた夢であったが、「少年よ大志を抱け」とは、勉強して国立大学や私立なら早稲田、慶応などに入り、一流企業や国家公務員、学校の先生になることが「大志」だと、漠然と思っていた。
 無理もなかったと思う。
 昭和40年代の日本は高度経済成長のまっただ中、小豆島の高校も、新聞各紙に合格者の名前はもとより高校名も掲載されるため、国立大学、一流私立大学への進学に鎬を削っていた。いい大学に行った者、一流企業に就職した者が、人生の勝者であったという感は否めないであろう(現在もふくめて)
 この間、四国新聞を読んでいると、『生きがいにつながる夢』というコラムが目についた。
 一読して、びっくり仰天。
「少年よ大志を抱け」について書かれていたからである。
 
「クラーク博士は「少年よ大志を抱け」と学生たちを鼓舞しました。しかし、その呼びかけに続くメッセージを大切にしなければなりません。「少年よ大志を抱け! しかし、それは自分のためや利己的満足、そしてうたかた(泡沫)のように消えてしまう名声のためではない。人間が人間として、世のためになることを達成するための大志でなければならない」と強調しました」 
 
 アホなテストパイロットは、今まで大きな勘違いをしていたことに、50ウン歳になって、はじめて気づいた。
 言葉というものは、むつかしい。新年早々、つくづく思い知らされました・・・