日本は、やらせ社会、だからこそ、なでしこジャパンの活躍に感動するのである。

　新聞テレビでは、「やらせ」が声高にとり上げられている。電力会社、保安院、県知事・・・しからば、日本の社会にはやらせがないのか、そんなアホなことはない。学校、行政、企業、およそ日本の社会のありとあらゆるところで、やらせは日常茶飯事のことととして行われており、それが悪いこととは思われてはいない。むしろ、当たり前の事として行われている。幼稚園や小学校のPTAで、自治会で、行政のアンケートで、ごく当たり前のこととして動員やアンケート書きが行われているように・・・
　福島の東京電力原子力発電所事故発生時に、原子力の専門家の多くが、原子炉建屋は水素爆発したが、原子炉はメルトダウン(炉心溶解)していることはない。放射能は人や動物に影響をもたらすレベルではないと、数字を上げていかに安全かをテレビや新聞で得々と力説していた。嘘と隠蔽が堂々とまかり通っているのである。これと同じことが、社会の至る所で、今も行われているのである。わたしたち一人ひとり、思い当たることがあろう。
　これまで相撲協会は八百長は絶対にないと言っていたが、大相撲で八百長はなかった、と本当に思っている者がいたであろうか。
　だからこそ、ガチンコ勝負のなでしこジャパンの活躍に感動するのである。