香川県琴平町にある金丸座で催されました「さぬき歌舞伎まつり」に行ってきました。

 香川県琴平町にある金丸座で催されました「さぬき歌舞伎まつり」に行ってきました。

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 毎年4月に公演される松竹大歌舞伎の舞台となる琴平の金丸座、現存する最古の芝居小屋で国指定重要有形文化財に指定されています。

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 昔ながらの狭い潜り戸をくぐって劇場の中に入ります。頭をぶつける人が多いです。ジャージ姿、長い髪を束ねたおばちゃんが鋭い眼光で入場者を見ていました。女刑事さんかと思ったら、名札に「救護」とかいていました。聞くと、救護のためにボランティアで参加している看護師さんでした(苦笑)

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          公演が終わると役者さんが出てきてお見送りです。

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いょっ、農村歌舞伎の玉三郎・・・

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金丸座の客席と舞台です。

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花道に天井のぶどう棚がよくわかると思います。

 「館内飲食禁止」の紙がはられていました。アホなことをするな。歌舞伎はお酒を呑み、弁当を食べながら観るものです。コチコチ頭の県の役人が考えそうなことです。ちなみに、5月3日におこなわれる肥土山農村歌舞伎公演では、桟敷で飲酒、喫煙オッケーです。テストパイロットなど桟敷でお酒を呑みながらしゃべっていると、「こらぁー、うるさい、芝居を観んかい」と怒られました(苦笑)

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 小豆島肥土山農村歌舞伎が保存している江戸時代の歌舞伎衣裳を前に、南山大学の安田文吉さんが衣裳を説明をしました。

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 江戸時代末、お伊勢参りに行った小豆島の人は、帰り道大坂で上方歌舞伎を見るのを楽しみにしていたそうです。その頃の歌舞伎は、衣裳は役者持ちのため、歌舞伎公演が終わると衣裳を売って新しい衣裳を購入していました。道頓堀には歌舞伎の衣裳屋、鬘屋がたくさんあり、小豆島の人は歌舞伎衣裳を購入して島に持ち帰ったそうです。しかし、歌舞伎衣裳は高価な品物、村で積み立てたりして一枚、また一枚と購入したもの、現在小豆島には、このような江戸時代の歌舞伎衣裳が500枚ほど残されて町指定文化財となっています。現在、このような歌舞伎衣裳を作ると一枚数百万円かかると言われています。

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 幕が開く前、寸刻を惜しんで台本のチェックをしています。黒子のこのおっさんは、肥土山農村歌舞伎の花形女形です。今回は黒子として舞台を支えています。

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 舞台で、台詞を忘れましたでは許されない、出番間際まで根本(台本)を読んでいます。ちなみに台本は昔ながらの墨書で変体仮名で書かれています。

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 プロ、アマチュアのカメラマンもたくさん来られていますのでそれらの人のためにも、役者はサービスをしなければなりません。足下を見て下さい。きっちり化粧して専用の草鞋を履いています。衣裳、鬘などの小道具、大道具などをトラックに積み込みフェリーに乗せて高松へ、そして金丸座に搬入、公演が終わればまた小豆島に帰る。役者をはじめとして大道具、小道具、着付け、化粧などの裏方をはじめとして総勢50名ほどが一泊二日でこの公演に参加しています。
 現在、肥土山農村歌舞伎は香川県指定無形文化財となっています。平成30年に国指定無形文化財となります。現在、文化庁は指定に向けて調査をしています。テストパイロットは地区外の人間ですが事務局として手伝っています。

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