奇跡の医師とよばれた頓宮寛は、明治十七年二月二十二日、古来より子牛の形をしているといわれる小豆島の、ちょうど背中のあたり、石材と回船業を主とする戸数百軒余りの小部村に生まれる。家業は、祖父・貞斉、父・正平と二代続けて村医者であった。一人息…
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