30年ぶりに目覚めた「SONY DIGITAL24・BRIGHT」

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        30年ぶりに目覚めた「SONY DIGITAL24・BRIGHT」


 このごろ出張が多いので、目覚ましに携帯電話のアラ-ムを使っていたが、今少し趣がないので、目覚まし時計をと思っていたところ、大学時代に使っていた目覚まし付きラジオがあると思いだし、納屋から見つけ出してきたものである。
 このラジオは、昭和48年4月、大学入学のために上京した時、まず第一番に購入したものである。東京に行けば秋葉原という電気屋さんが多く集まっている街があり、そこは凄く安いと聞いていた私は、秋葉原で、確か12000円という太枚(仕送りが35000円だったと思う)をはたいて購入した。
 AMだけでなくFMも聞けて、聞きながら眠ることができるスリ-ピングタイマ-というのも付いている、夢のラジオであった。
 東京での四年間、苦楽をともにしたもので、このラジオは私の青春時代をじっと見つめていた・・・
 小豆島に帰るとき、ステレオや冷蔵庫などほとんどのものを捨て値で処分したが、これだけは持って帰った。島の電気屋で50HZから60HZに変換してもらい、しばらく使っていたが、いつしかお蔵入りとなっていたものである。
 恐る恐る電気プラグを入れると、時を刻みはじめ、チュ-ニングを回すと、それも今と違って温かい音の歌謡曲が流れてきた。
 30年ぶりに通電したのに、なにもなかったように動き、音を出したのである。
 50歳を過ぎたおっさんには、携帯のアラ-ムより、このアナログ目覚まし時計の柔らかい音が似合いかもしれない・・・
 しかし、この「SONY DIGITAL24・BRIGHT」見る度に、過ぎ去った青春の苦い思い出が浮かんでは消える・・・