小豆島の心優しい風習

   小豆島の墓地には、島のピラミッドとよばれる無縁となった墓石を積み重ねて造ったドルメンが必ずあります。「島のピラミッド」の名付け親は、昭和42年に尾崎放哉終焉の地である南郷庵を訪れた文藝評論家の「本多秋五ほんだしゅうご)」であると尾崎放哉で書きましたが、このピラミッドは大坂城残石丁場跡のある小瀬地区のものです。
 ピラミッドの基底には地蔵尊が祀られています。
 幼くして流行病や怪我、不慮の事故などで彼岸に旅立った我が子の幸せを願って地蔵菩薩を墓石としたのです。
 年月が流れて、世話をする人が絶え、無縁仏となっても、墓地を訪れる人々から香華を手向けられる。小豆島の心優しい風習である・・・
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              泣いているのか、様々な表情の地蔵尊