「李朝青磁の水差し」か・・・

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                     李朝青磁の水差し?』
  
  5年ほど前に、知り合いの高齢者の方から、「大事にしてやってください」と譲られた水差しである。
 わざわざ訪れてくれて、新聞紙の中からこの青磁の水差しが出てきたとき、そのフォルムと淡い翡翠色から、李朝青磁か・・・と思わずうなってしまった。
 ためつすがめつ見ていると、「どこから水を入れるのか、わかりますか」と言われた。そう言えば蓋がないと思っていたら、「底からいれるのですよ」と笑みを浮かべながら言われた。
 水差しの中が二重構造になっていて、底から水を入れるとのこと、早速水を底から入れて、水切れを確認した。 
 不透明な赤褐色の発色には、「辰砂(シンシャ)」を使ったものからか・・・
 どこの焼き物かとたずねても、ニコニコ笑うだけで、答えてくれなかった。 
 李朝時代の水滴は有名である。しかしこの水差しは高さ五寸もある。
 「あんたには世話になったから」と言ってくれたものであるが、もし李朝青磁、それも辰砂を使ったものならば、「ありがとうございます。大事にします」ではすまない。
 どなたかご存じの方は、ご教授下さい。
 
 
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                 底のこの穴から水を入れる。
 
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                赤褐色の発色は辰砂を使ったものか・・・
 
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                長年使われていたらしく水垢がついている。