死語となったのか、「往生際が悪い」

  「往生際が悪い」という言葉が、かつてよく使われていたように思う。
  自負の言葉に責任を持たなければならないと、祖父、そして父親からテストパイロットは教えられてきた。
 しかし、今の世の中、言った者が勝ち、心中は別にして、謝れば終わるのであれば、寂しい。
 「健気(けなげ)」とか「往生際」という言葉が、死語になりつつ、あるいはなっているのではないかと、テストパイロットは思っている。