うくひすや・小林一茶の短冊

イメージ 1
 
 小林一茶の短冊 
 
  ひょんなことから、小林一茶の短冊(町指定文化財)を見ることができた。 
 
 
    うくひすや軒去らぬ事小一日 一茶
 
 
  この短冊は、寛政九年(1797年)九月初旬、かねてより書信のやりとりがあった小豆島土庄村大庄屋笠井三郎左右衛門宅を訪れた小林一茶がしたためたもので、笠井家にはこの荻原井泉水極めの短冊を入れた甲州印傳菊花紋の短冊箱のほかに、笠井宅逗留中に一茶が、「御旅宿に秋の夕を忘れけり」と発句した連句帳が残されている。
 小林一茶と笠井三郎左右衛門とは、笠井三郎が死去する文化十三年(1816年)までの約20年間、交流をつづけている。
 二百数十年前に小豆島を訪れた小林一茶を思い浮かべた至福のひとときであった。