忘れ得ぬ詩・白楽天『東城に春を尋ぬ』

忘れ得ぬ詩・白楽天『東城に春を尋ぬ』
 
 
                     老色、日に面に上り
                      歓情、日に心を去る
                      今、既に昔に如かず
           後、当に今に如かざるべし
           今なお未だ甚しくは衰えず
           事毎に力任うべし
           花時なおよく吟ず
           ただ恐る、かくの如きの興も
           また日に随って消沈せんことを
           東城の春、老いんと欲す
           勉強して一たび来尋す

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                  27年前に訪れた大雁塔(西安市
 
 
  正月を迎えるたびに、この白楽天の詩を口ずさんでしまう。
  テストパイロットもすでに50半ばの坂を越えた。
  「老色、日に面に上り 歓情、日に心を去る」
  怠け者根性、おっくうさは年をとるにつれて、いよいよ強くなっている。
  そう自覚するからこそ、わずかに残っている勉強心をふるい立たせているのだが・・・