#詩

なに、鷺を烏と言うでげすか・・・

なに、鷺を烏と言うでげすか・・・ 昔聞長老言 昔 長老の言を聞き 掩耳毎不喜 耳を掩(おお)いて毎(つね)に喜ばず 奈何五十年 奈何(いかん)ぞ五十年 忽已親此事 忽ち已(すで)に此の事を親しくす 、 むかし私は老人(としより)たちが何かをいうと い…

螳螂(かまきり)

螳螂(かまきり) 蟷螂 ( とうろう ) の 斧 ( おの ) 齊莊公出獵。有一蟲、擧足將搏其輪。問其御曰、此何蟲也。對曰、此所謂螳螂者也。其爲蟲也、知進而不知却、不量力而輕敵。莊公曰、此爲人而必爲天下勇武矣。廻車而避之。 斉の荘公出猟す。蟷螂有り、…

釵頭鳳 陸游(1125~1210)

釵頭鳳 陸游(1125~1210) 紅酥手 黄藤酒 紅酥の手 黄縢の酒 満城春色宮墻柳 満城の春色 宮墻の柳 東風悪 歓情薄 東風は悪しく 歓情は薄し 一懐愁緒 一懐の愁 幾年離索 幾年か離索せし 錯錯錯 錯 錯 錯 春如旧 人空痩 春は旧の如く 人は空しく痩せ…

忘れ得ぬ詩・白楽天『東城に春を尋ぬ』

忘れ得ぬ詩・白楽天『東城に春を尋ぬ』 老色、日に面に上り 歓情、日に心を去る 今、既に昔に如かず 後、当に今に如かざるべし 今なお未だ甚しくは衰えず 事毎に力任うべし 花時なおよく吟ず ただ恐る、かくの如きの興も また日に随って消沈せんことを 東城…

生田春月・「海図の詩」の石碑

生田春月・「海図の詩」の石碑 壺井栄さんの『桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年』の碑の近くに、昭和5年5月、月明かりの播磨灘に、別府航路の「すみれ丸」から身を投げた、生田春月という詩人の碑がある。 そういえば、昭和41年6月4日夜半、小豆島…

にんげんと読むのか、じんかんと読むのか・・・良寛の『草庵雪夜作』

前回、人間を、にんげんと読むのか、じんかんと読むのかについて、尻きれトンボになってしまいました。 にんげんとじんかんの違いを知ったのは、今から20数年前のこと。 テストパイロットは上京するといの一番に、目黒の鷹番にある大学時代の恩師内田義彦…

「人間到処有青山」・人間(にんげんか、じんかんか?)

テレビで、アナウンサ-が、幕末の詩僧月性の有名な漢詩を説明していた。 男子立志出郷関 男児志を立てて郷関を出ず 学若無成死不還 学若し成る無くんば復還らず 埋骨豈期墳墓地 骨を埋むること何ぞ墳墓の地を期せん、 人間到処有青山 人間到る処青山有り。 …

いつの間にか、「このごろの若い者は」

21日で、5うん歳になった。高校の後輩で漢詩漢文のブログをひらいている浜中君のブログをのぞくと、今の自分の気持ちにぴったりの漢詩が掲載されていた。 陶淵明の「雑詩」十二首の第六首。 昔聞長老言 昔 長老の言を聞き 掩耳毎不喜 耳を掩(おお)いて毎…