テストパイロットのずっこけ東京物語ー③赤坂一ツ木通りの夜はふけて・・・

テストパイロットのずっこけ東京物語ー③

赤坂一ツ木通りの夜はふけて・・・

　夕方５時にシカゴから帰国したＴ氏が成田より直行して何かうまいものを食べさせてくれるということで連れられるままタクシーで赤坂へと向かいました。　

赤坂不動尊の横手の暗い路地の奥に目指すお店「うまや」がありました。

　中門です。赤坂のど真ん中で、こんなに暗い、そして静かなところがあるのかとびっくりしました。

　この赤坂「うまや」は澤瀉屋市川猿之助一門のお店で、紫藤間流の稽古場もありました。

　外人さんが満席とのことで残念そうな顔をして帰っていました。飛び込みのお客さんが並んで待っていましたが、予約をしないと、まずは入れないとのことでした。

　室内の造作、お酒、料理、すべておいしかった。一番感心したのは、酒が、料理がなくなる頃、中年の店員さんが、さりげなく今日のおすすめの酒や肴を勧めてくれる。それがまたうまくて・・・

　ごめんなさい。携帯で写真を撮る雰囲気ではありませんでした。

　テストパイロットは、写真のような酔眼で、「いつもの一ツ木通り・・・」と歌いながらホテルへと帰ったのでありました。

　３０数年前の大学時代はアルバイトに追われて赤坂などに来たことはありませんでした。いつも新宿西口の小便臭い横町で丼飯を食べるのが、唯一の楽しみでした・・・

　でも、あの頃は夢が、若さがありました。