「蟹は、蒸して食え」と親父が言っていた・・・

「蟹は、蒸して食え」と親父が言っていた・・・

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 一昨年亡くなった親父は、ワタリガニや藻ガニを獲ってくると、「茹でとったらな、蟹のうまみが逃げるやないか、蟹はな、生きとるやつを蒸して食うもんや」と蒸して孫に食べさしていた。

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年に一度と、大型の生きたワタリガニを奮発した。

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 もちろん、タマゴを持った雌です。ワタリガニは、ずっしりと重い物を選ばなければなりません。

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大きすぎて、我が家の蒸し器に入りません。しかたなく、爪を落としました。
 
 
 
 
 

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蒸し器から蒸気が上がって10分、蒸し上がりました。

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 蟹の大きな爪の付け根に親指に力を込めて、一気に開くと中から蟹の汁が飛び散ります。蟹汁、ブッシャーです・・・ふんどしをとります。
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蟹のタマゴも味噌も肉も半熟状態です。これがうまいのです。

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熱々の半熟状態の蟹の卵、ジューシーでいながらまったりとしたおいしさです。

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蟹汁がたっぷりの甲羅に、蟹の卵と味噌を混ぜて日本酒を注ぐ、まさに極楽です。

 父親は漁師の次男、己の腕一本を頼りに沖に出て家を建て、テストパイロットと弟を大学へ行かしてくれました。父親は、この半熟に蒸したワタリカニや藻ガニを孫に食べさせてくれました。
 「茹でとったらな、蟹のうまみが逃げるやないか、蟹はな、生きとるやつを蒸して食うもんや」と自分で獲ってきたワタリカニを蒸して孫に食べさしていた親父の三回忌が近づいてきました・・・
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