瀬戸内小豆島に春を告げるイカナゴ 「いかなごのぉー、とれとれじゃぁー」

瀬戸内小豆島に春を告げるイカナゴ
いかなごのぉー、とれとれじゃぁー」

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 瀬戸内小豆島に春を告げるイカナゴが、やっと出回りました。脂がのって、美味しかったです。
 テストパイロットが小学生の頃、イカナゴが水揚げされると近所のおじいさんが自転車の荷台にトロ箱をくくりつけて釜揚げのイカナゴを、「いかなごのぉー、とれとれじゃぁー」と大声でいいながら売って回っていました。
 イカナゴをショウガ醤油で炊いたよく食べさせられたものでした。
 イカナゴを煮る匂いに隣近所が包まれると、島に春がきました。

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 去年の倍の値段です。今年はイカナゴが不漁とのこと、このイカナゴを餌にしている鰆(サワラ)の漁獲が心配です。
 母親が小さい頃、家が貧乏で醤油が買えなくて、イカナゴを買って瓶に入れて塩漬けしていたそうです。上澄みを醤油代わりに漬け物や焼き魚にかけて食べていたそうです。この話をしてくれた母親は、「瓶のイカナゴ醤油は、臭そうて、臭そうて」と懐かしそうに笑っていました。
 小豆島は醤油の産地、しかし戦前はその醤油さえ買えなかったのが両親の暮らしだったのです。
 『二十四の瞳』の瞳で有名な壺井栄さんのエッセイで、醤油をこぼして母親に謝る子どものことを書いていました。醤油は、貴重品だったのだということが、母親のイカナゴ醤油の話で実感できました。

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箸休めの菜花の辛子和えです。

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 新タマネギとわかめをのせたカツオのたたきを頂きました。

 テストパイロットが小学生の頃の昭和30年代、朝ご飯はサツマ芋の入ったお粥でした。今は飽食の時代、スーパーやコンビニに行けば食べ物はあふれています。そして何百万トンという食べ物が捨てられています。
 この間、若い人にかつては醤油が買えない、米のご飯が満足に食べられない生活が当たりまえだったということを話したところ、「どうして・・・」という返事が返ってきました・・・
 そういえば、カツオのたたきをはじめて食べたのは、いつだったかなぁー・・・と思い浮かべていると酔いが回り意識がなくなりました(苦笑)

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