尖閣諸島問題・健康な国民、国とは・・・

  昨今の中国との関わり合いを思うとき、今はどうか知らないが、大英帝国イギリスは、小学生に、我がイギリスが世界中に植民地を持つことができたのは、アフリカでは部族の酋長から植民地となってほしいと頼まれたからであり、インドや中国では、インド人や中国人から生活が貧しいので助けて欲しいと懇願されたからだと教えているという話を聞いたことがある。
 わたしは今年7月に、拙著『奇跡の医師』の後書きに、次のように書いた。
 
「本文で書ききれなかったうらみがあるので、これだけはどうしても述べておきたい。
 明治維新この方、日本が中国にたいして行なった侵略の思想と行動にたいして、日本との戦争を経験した中国の人々の多くが、「過去は水に流そう、だがお前たち日本人がしたことはけっして忘れない」という気持を、今も胸の奥底に秘めていると思う。戦後生まれのわたしのような世代においては、日本は侵略者で加害者、中国は被害者という図式をますます強くしている、と言っても過言ではないであろう。」
 
   中国が14億国民に、日清、日露戦争まで侵略戦争である。日本人は侵略者であるなどの教育をしようと、これは中国の勝手である。自分が一番正しい、かわいいと思うのは、人として、国として、まさに健康な証である。     
   日本のように、主張すること少なく、他国の主張に迎合することの多い国は、国際社会で侮られてもしかたがないのではないか、とテストパイロットは思う。