今日の昼食は、小豆島で半世紀にわたるラーメン専門店「宝来軒」のテストパイロットスペシャルです。
メニューは、シングル(麵１玉)５００円、ダブル(麵２玉)６００円、トリプル(麵３玉)６５０円のみ、常連になると色々とチョイスしてくれます。
高校生のころ、剣道の練習が終わって腹が減り、友人と宝来軒に立ち寄り、お金がないので「ダブル一つに椀一つ」と注文すると宝来軒のおっさんが、ダブル(麵２玉)となにも入っていない空のどんぶりを出してくれました。お金がないので、一杯の中華ソバを分けて食べるのです。お金を出す方が、「お前にはシナチクじゃ」と言ってチャーシューを食べるのです。あのころなら、一人でトリプル(麵３玉)をペロリと平らげていたでしょう・・・
子どもが小さい時、「ダブル一つに椀一つ」と注文すると、今は亡き宝来軒のおっさんはにっこりと笑って、「おぼえとんかい」と言ってダブルの中華ソバと、なにも入っていない空のどんぶりを出してくれました。
この中華ソバを食べるたびに、先のことなどどうなるかわからないくせに、夢と希望だけは抱いていた高校生のころを思い出します・・・
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