今日のサラメシは 大学時代の青春の味、山菜ソバ(笑み)

今日のサラメシは
大学時代の青春の味、山菜ソバ(笑み)

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今日のサラメシは、山菜どっさりのお蕎麦です。

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スーパーで買ってきました。和そばは12円、山菜が120円、出汁が50円です。

 昭和48年(1973年)4月、18歳の私は青雲の志を抱いて小豆島から東京へと向かった。花の都東京は小豆島しか知らない少年には驚きばかりの日々であった。専修大学に入学して小田急向ヶ丘遊園の四畳半のアパートでの大学生活は、小豆島で親とともに温々と暮らしていた私にとって、心細いものであった。
 その頃の大学生のほとんどがそうであったように、私は身長165センチ、体重47キロ、ウエスト73センチとガリガリに痩せていた。
 今は、ダイエットしても体重63キロ、ウエスト82センチである。
そんなある日、うどんでも食べようと向ヶ丘遊園駅の立ち食いそばに入ったところ、学部は違うが顔見知りのY君がアルバイトをしていた。かけうどんの食券を買おうとしていたところ、Y君は私の顔を見ると、「山菜そばにしろよ」と言った。私が山菜そばの食券を購入しカウンターに差し出すと、「内緒だぞ」と笑みを浮かべながら山菜が山盛りになったそばをカウンターに置いた。
 Y君は山形県から専修大学に進学していた人で、卒業後郷里に帰り高校の先生となったと風の便りに聞いたことがある。
 なぜか私は、山菜そばを食べるたびに、「内緒だぞ」と笑みを浮かべながら山菜が山盛りになったそば出してくれたY君を思い出す。

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