孤高の俳人・大空放哉居士

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 尾崎放哉の戒名は大空放哉居士である。墓石の字を書いたのは東京大国大学時代からの俳友である荻原井泉水である。
 墓の裏面には荻原井泉水の文字が刻まれている。


「居士は鳥取市の人尾崎秀雄、某会社の要職に在ること多年、後其の妻と財を捨てて托鉢を以て行願とす。流浪して此島に来り南郷庵を守る、常に句作を好み俳三昧に入れり、放哉は其俳号也」


 一周忌にあたる昭和2年4月7日、島を訪れた放哉の妻・馨は、この碑文を長いこと見つめていたそうである。