2009-11-14から1日間の記事一覧

八九式飛行艇の試験飛行、森川、霞ヶ浦海軍航空隊へ

離水に失敗した三番機の主操縦員は、佐世保航空隊では飛行艇パイロットとして第一人者の空林永治空曹長であった。空林のようなベテラン中のベテランでさえ、思わぬアクシデントに遭遇して事故を起こしてしまう。飛行艇において、燃料満載の過荷重時状態での…

操練同期の間瀬平一郎との再会

その頃、横須賀航空隊には、第八期飛行練習生同期として霞ヶ浦で同じ釜の飯を食べた間瀬平一郎が陸上機班戦闘機分隊におり、一三式艦上攻撃機のパイロットとして、派手なスタント飛行の練習を披露して、空を仰ぐ万人から喝采を浴びていた。 間瀬は、第八期飛…

森川、飛行艇パイロットとして横須賀海軍航空隊へ

森川が飛行艇のパイロットとして訓練に明け暮れていた昭和三、四年頃の日本の航空界を、ジャーナリストの高木健夫は、こう述べている。 「その年の五月、土浦に転任すると、そこに霞ヶ浦海軍航空隊が待っていた。土浦通信部というところは、まるで霞ヶ浦航空…