閑話-④二式大艇を着水させていた入り江

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 森川さんが試験飛行の合間、着水してしばしの休憩をとっていた故郷小豆島伊喜末の入り江を海から見たものです。見ていただければわかるとおもいますが、森川さんは、豊島、小豊島、女木島、男木島などが点在するこの狭い海域に逃げ込むことでグラマンの魔の手から逃れていたのです。翼幅40メ-トル、四発大型飛行艇である二式大艇を操縦して、このような狭い海域に逃げ込めたのは、故郷の海を知り尽くしていたということもありましょうが、森川さんのテストパイロットとしての卓越した操縦技術があったからだと思います。


 これまで何千回、いや万回か、フエリ-や高速艇に乗っていますが、写真を撮っていて気が付いたことがあります。それは遅いと思っていたフェリ-が遅いどころか、この狭い海では速いなあ-、ということです。高松へ向かうフェリ-の巡航速度は13ノットですが、高松から来るフェリ-も13ノットです。すれ違うときには26ノット(かな?)、とにかく見る見るうちに近付いてきます。

 男木島と鬼ヶ島伝説の女木島です。遠くにかすむ山並みの中には、今から八百数十年前の保元の乱のおり讃岐に流された崇徳上皇終焉の地、五色台白峰があります。